アザ除去を始めるのに適した年齢は?
―形成外科医が早期治療を推奨する明確な理由 ―

乳幼児期のあざのレーザー治療について
― なぜ「3歳まで」の完了を目指すのか?―
長年、あざのレーザー治療に携わってきた一医師として、今日ほど多くのアザがレーザーで安全に治療できるようになった時代はないと感慨深く感じています。
かつては「成長を待ってから」と言われることも多かったあざ治療ですが、現在の形成外科におけるスタンダードは異なります。
私たち専門医の共通見解は、「すべての小児のあざは、可及的早期(できるだけ早く)に治療を開始したほうが、より良い結果につながる」というものです。
本コラムでは、なぜ「早く」始めるべきなのか。その医学的・社会的な理由をお伝えします。
「可及的早期」の治療がベストな結果を生む理由
乳幼児期にあざの治療を始めることには、医学的に圧倒的なメリットがあります。
- 皮膚が薄く、レーザーが届きやすい
:赤ちゃんの皮膚は大人に比べて薄く、レーザーのエネルギーがあざの深部まで効率よく届きます。これにより、照射回数を抑えつつ高い効果を得ることが可能です。 - あざの面積が最小である
:成長と共に体も大きくなれば、あざの面積も広がります。面積が小さいうちに治療を始めることは、お子さまの身体的負担を減らすことにも直結します。 - 皮膚の再生能力が高い
:乳幼児は新陳代謝が非常に活発なため、レーザー照射後の皮膚の回復が早く、跡が残りにくいという特性があります。
目標は「集団生活が始まる3歳まで」の治療完了
私は、お子さまが保育園や幼稚園などの集団生活に入る「3歳」までに治療を完了させることを、日々の診療の大きな目標としています。
これには、心理学的な側面が強く関わっています。 3歳を過ぎ、自我や社会性が発達してくると、お子さま自身が「周りと自分の違い」に気づき始めます。
無邪気な周囲の言葉に傷ついたり、あざがあることで自信を持てなくなったりする前に治療を終えてあげることは、お子さまの健やかな心の成長を守ることに他なりません。
「物心がつく前に治してあげたい」という親御さんの想いを、SSCクリニックの私たちは技術と体制で形にします。
経済的な不安を解消する「健康保険」の適用
「専門的なレーザー治療は高額なのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、実は大部分のあざ治療には健康保険が適応されます。
多くの自治体では子ども医療費助成制度も充実しているため、ご家族の経済的な負担は非常に少なく、どなたでも安心して治療を継続できる環境が整っています。
「高価な自由診療(美容医療)と同じ精度の治療を、公的なサポートを受けながら受けられる」のが、現在の小児あざ治療の大きな利点です。
SSCクリニックの乳幼児のあざ治療における特徴
当院では、単にレーザーを照射するだけでなく、お子さまとご家族のライフスタイルに寄り添った治療体制を整えています。
- 形成外科×麻酔科の専門医連携
:子どもの麻酔についてのコラムでも触れた通り、形成外科医が照射に、麻酔専門医が全身管理に専念する体をとっています。これにより、動いてしまう乳幼児でも、安全かつ高精度な治療が可能です。 - 「最短・最小」の治療計画
:お子さまの成長スピードに合わせ、なるべく少ない回数、短い期間で最大の効果が出せるよう、レーザーの種類や出力を最適に調整します。 - 日帰り・保険診療への対応
:身体的・経済的負担を最小限に抑えるため、保険診療を主軸とした日帰り治療を行っています。 - ご家族も共に過ごせるリカバリールームを完備
:治療後、お子さまが麻酔から目覚めて落ち着くまでの時間を、ご家族と一緒に過ごしていただける専用のリカバリールーム(回復室)をご用意しています。不安な治療が終わった後、ご家族がそばにいることは、お子さまの心の安定にとって何よりの薬となります。当院は、治療の精度だけでなく、処置前後のご家族の安心感も大切にしています。 - オンライン診療の活用
:遠方の方や、小さなお子さまを連れての頻繁な通院が難しい方のために、事前相談や経過観察をオンラインで実施し、通院の心理的ハードルを下げています。

まとめ
今の時代、あざも一つの個性として受け入れられる多様な価値観が広がっています。あざがあるままの自分を愛し、堂々と生きていくことも、もちろん素晴らしい選択の一つです。
私たちが早期治療を提案するのは、決して「あざがあることがいけない」からではありません。 成長して社会に出たとき、お子さま自身が「治したい」と願うかもしれない。あるいは、あざを気にせず何かに挑戦したいと思うかもしれない。そのときに、「医学的に最もきれいに治せる時期に、最善の治療を受けていた」という事実が、お子さまにとって大きな安心感や、未来への選択肢を広げる一助になればと考えています。
早期治療は、お子さまが将来、自分自身の生き方を自由に選ぶための「一生の宝物」を贈ることだと私たちは信じています。
治療をするか、あえてしないか。その判断をされる前に、まずは正確な医学的知見を知っていただきたい。 お子さまの未来のために、今できることは何か。ご家族と一緒に考え、歩んでいけるクリニックでありたいと考えています。
「もう少し大きくなってからでいいかな」と迷われている間にも、治療に最適な黄金期は過ぎてしまいます。 お子さまのあざに関するお悩みは、一人で抱え込まずに、ぜひ一度私のもとへお越しください。形成外科医としての経験のすべてを注ぎ、お子さまの未来をサポートいたします。
SSCクリニックでは、対面診察のほかオンライン診療も実施しております。
お子さまのあざ治療についてお悩みの方は、SSCクリニックまでお気軽にご相談ください。
