色素ダイレーザー
<色素ダイレーザー(パルスダイレーザー)の特徴・効果>
色素ダイレーザー装置は赤アザ(単純性血管腫・苺状血管腫など)や毛細血管拡張症に効果がある医療レーザー装置です。赤色に対する吸収率が高いレーザーですので血液の酸化ヘモグロビンに光エネルギーが吸収されて、瞬時に血管腫を破壊することが可能です。乳幼児から大人までの赤アザに大きな効果があります。お悩みの方はぜひ当院にご相談下さい。また、当院では新型のロングパルスダイレーザー(VビームレーザーVスター)も備えています。このレーザーは皮膚表面に熱をもたせずに、色素ダイレーザーよりもややパルス幅が長いことから、皮膚深部に有効なレーザー光線を届けることが可能です。従来のダイレーザーで取れにくいものにも効果を発揮します。
<色素ダイレーザーの波長について>
色素ダイレーザーは585nmの波長を持ち合わせます。
色素ダイレーザーの波長は、血管内の血液に吸収されやすい特長があります。
異常血管にのみ選択的に反応し、正常組織の損傷は最小限になるよう設計されているため赤アザ血管腫を治療することが可能です。
<色素ダイレーザーの適応症状>
・赤アザ(単純性血管腫・苺状血管腫など)
・毛細血管拡張症(皮膚の赤み・りんごほっぺ)
・静脈瘤
※ダイレーザー治療では部位別で顔、体幹、上肢、下肢の順に効果がみられます。
※単純性血管腫に対するダイレーザーの治療は乳幼児期の早期から開始するほど赤色が消退し良い効果がみられます。
色素ダイレーザーの波長と強度
治療の流れ
<カウンセリング>
医師によるカウンセリングをおこないます。アザやシミなどの位置や数を確認し、お悩みの点やご質問等を伺います。医師から施術についてと施術後についての見解を詳しくご説明します。患者さまには施術後のお仕事やスケジュールをご考慮いただき施術の日程を決定します。
<レーザー照射施術>
施術の際に眼を保護するためのゴーグル等を装着します。施術部分に麻酔クリームを塗り、レーザーを照射します。照射時は輪ゴムで軽く弾かれたような感触があります。照射時にはわずかな痛みが生じることがありますが、耐えられない場合は局所麻酔を使用します。痛みは照射した部分の色素がが破壊されていることによるものですのでご安心ください。
<アフターケア>
照射後の皮膚の状態を確認し塗り薬等のお薬と保護テープを処方します。当日はそのままお帰りいただくことが可能です。レーザー照射後は日焼けをしないようご注意ください。術後は定期的に通院し経過観察します。残ったアザについては3〜6ヶ月毎に、完全に消えるまでくり返し治療することが必要です。
レーザー照射後の変化
<レーザー照射当日>
レーザーを照射した部分が赤くなり、色素の部分の皮膚が浮き始めます。これは色素の破壊と同時に起こる表皮剥離です。ヤケドのようにヒリヒリ感じる場合がありますが数時間で消失します。
<レーザー照射後~翌日>
照射した治療部分のみ変色しかさぶたができます。照射2日目以降から入浴が可能です。処方された薬を塗布してください。
<レーザー照射後数日>
自然とかさぶたが取れ、ピンク色の皮膚が現れます。この期間は紫外線保護テープで保護します。
通常、この時点で経過観察のため再診をします。
<レーザー照射後3~4週間>
はがれた部分が徐々に自然な皮膚の色になっていきます。
この期間は処方した日焼け止めをお使いいただきます。
レーザーの施術時間と回数
<レーザー照射の回数>
1回の照射時間はわずか1秒もない瞬間ですので、照射する患部全体で数秒~数分で終了します。一度で大きな効果が確認出来ますが、一度で取りきれない部分は通常3ヶ月以上空けた後の間隔でレーザーをくり返し照射します。
色素ダイレーザー施術料金
<色素ダイレーザー施術参考料金>
レーザー照射数で設定しております。広範囲のものは面積あたりで設定しています。
赤アザの大部分は目安として1ヶ所1cmの場合 30,000円(1mm3,000円)位となります。当院では健康保険で適用が認められている全てのレーザー治療機器を取り揃えています。詳しくは当院までお問い合わせください。